日本航空普及協会

航空機使用事業 – 必要資格と仕事内容

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航空機使用事業(通称:使用事業)のパイロットに必要な資格と主な仕事内容の概要について

パイロットに必要な資格:
・事業用操縦士以上の技能証明、第1種航空身体検査証明、航空無線通信士の各資格が必要になります。
・その他、業務内容によって使用する航空機が違うため、これを運航するための技能証明が必要です。

主な使用事業でのパイロットの仕事内容には以下があります。
飛行業務:
・航空測量:航空機を使用して地表の測量を行います。(測量士や機材オペレータ、カメラマンを同乗)
・写真撮影/映像撮影:航空機から写真や映像を撮ります。(カメラマンを同乗)
・操縦訓練:操縦技能証明の取得や限定変更のための訓練業務を行います。
・調査飛行:漁業調査、密漁パトロール、気象調査、地質調査、送電線パトロール、鉄道路線パトロール、救難支援、災害調査等の調査飛行や学術的空中測定や実験もあります。
・宣伝飛行:上空から拡声器を使用して広告宣伝等を行います。
・セレブレーション飛行:入学式や結婚式などイベントで式典を盛り上げる飛行を行います。
・その他:飛行機の販売やデモフライト、航空機レンタル(飛行クラブの運営やサポートを含む)、セーフティー・パイロットととして個人所有機などへの同乗など。

※航空運送事業以外の業務のほとんどが、使用事業になります。(ちなみに、遊覧飛行は航空運送事業にあたります。)

余談ですが、採用時の飛行経験について、各社採用の基準をそれぞれ持っていますが、時間的には総飛行時間500時間が最低必要です。

また、日本の使用事業会社は大小ありますが、多くの会社ではパイロットは操縦業務だけをやっているわけではなく、会社の一社員としてさまざまな業務を行います。

飛行付随業務:
飛行に際し、各種申請や届出、調整を国土交通省、自衛隊、海上保安庁、原子力施設、警察等にする必要がある場合はパイロットが各自責任をもって行う必要があります。

言うまでもありませんが、その他航空法に掲げられている機長としての役務を負うことになります。
詳しくは、AIP,航空六法等をご参照下さい。

次回、使用事業での経験談等を予定。(^o^)/
それでは皆様 ”御安全に!!”

 

(隼)

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